野幌屯田兵第二中隊本部

■概要・見所
 野幌屯田兵第二中隊本部(屯田兵第三大隊第二中隊)は、北海道開拓に大きな役割を果たした屯田兵機関の現存する最古の本部遺構で、明治期の官庁建築としても数少ないもののうちの一つです。野幌に屯田兵が入る前年の明治17年頃に建てられたと考えられています。
 洋風2階建、建築面積150.7u、延床面積260u、屋根は急勾配の切妻造りで創建時は柾葺き、これらに切妻造りの玄関ポーチが付いています。
 バルーンフレームと呼ばれる小屋構造には、畜舎などによく用いられた開拓使以来の米国風の建築手法が見られます。
 1階は隊長室・下士集会室・事務室・軍医室などに、階上は兵器・演習材料などの格納庫として使用されたと見られます。
 平成6年に復元修理工事を実施し、現在地に移築、平成7年より「屯田資料館」として公開しています。
野幌屯田兵第二中隊本部の写真

野幌屯田兵第二中隊本部の写真

●所在地〒069-0817 江別市野幌代々木町39
●連絡・問合せ先 ・TEL:011-385-4776 
●その他問合せ先[名称]江別市教育部郷土資料館文化財係
[住所]〒067-0072江別市緑町西1丁目38 江別市郷土資料館
[TEL]011-385-6466
●文化財の指定北海道指定有形文化財
●営業・開催・見学情報 ◆江別市屯田資料館
[開館・公開時期]4月29〜11月30日の土曜日・日曜日・祝日
[開館・公開日時]9:30〜17:00(入館は16:30まで)
●料金 ◆江別市屯田資料館
[大人]100円 [小人]50円
[割引]20名以上で2割引
※身体障がい者は無料
※江別市郷土資料館との共通券あり
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室