古平町役場

■概要・見所
 古平は鰊などの沿岸漁業で早くから栄えた港町ですが、1871(明治4)年の郡役所以来、お古の庁舎時代が長く続きました。この建物はようやく実現したもので、北海道で最初の鉄筋コンクリート造による役場庁舎です。通りに対し45度に傾いた正面と、2方向からアプローチする玄関ポーチに、角地への意識を見て取れます。また細部にはセセッションの影響がみられます。町民の念願かなって実現したモダン建築が、まちのシンボルとして80年近く経た今も現役である点に価値があります。
[建設年]1927(昭和2)年[構造]鉄筋コンクリート造3階建
古平町役場の写真

●所在地 古平郡古平町字浜町40-4
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]役場として使用中
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室