こんにちは。
きょうの札幌は寒いながらも晴れていて気持ちがいいですね。
自宅近くにある保育園の園庭では、園児が雪のなかでワイワイ遊んでいました。
しかし、その天気を外で思いきり楽しむことができない難病の子どもたちがいます。
本誌(第2号、5号)でも取り上げていますが、その難病児を支援する「そらぷちキッズキャンプ」という取り組みがあります。
その「そらぷち」さんが、今月札幌にてフォーラムを開催されます。
この取組みを多くの方に知っていただきたくご案内いたします。
■概要
題名:難病の子どものQOLを考えるフォーラム
日時:3月22日(月・祝)13:00~16:00
場所:札幌医科大学
くわしくはこちらをご覧ください→札幌フォーラムチラシ(PDFファイル)

1986年に廃校となった飛生小学校の姿がそのまま生きている「飛生アートコミュニティ」
カイ春号(4/20発行)の取材で、白老町字竹浦の飛生(とびう)アートコミュニティーに、彫刻家国松希根太(きねた)さんを訪ねた。飛生アートコミュニティーは、1986年に希根太さんの父である國松明日香さんをはじめ、勝見渥、伴節夫、伴百合野、田中照比古らの各氏によって立ち上げられた芸術家たちのコミューンだ。前身は、戦後開拓の地に作られた飛生小学校。そこがいま、2世たちを中心にして新たな展開を活発に志向している。
別の話だが、札幌市の駅前通地下通路工事の現場を取材したとき、駅前通に新たに植えられる街路樹(中央にオオバボダイジュ、歩道にニセアカシア)について聞いた。とりわけ印象に残ったのは、新たに札幌の顔となるべく準備されているオオバボダイジュに、入念に「根回し」がされていることだった。
根回しとはもともと、会議の前の裏工作のことなどではなく、大きな樹木を移植するために欠かせない方法だという。樹木は種類や樹齢によって、植え替えても活着がむずかしいことがある。そこで、移植後の活着を確実にするため、移す1、2年前に、掘り上げる部分の外側を円形に掘り、太い根を一部切断するか環状に剥皮(はくひ)をしてから埋め戻しておく。こうして根に刺激を与えておけば、幹の近いところに細い根が多く発生して、新たな環境でちゃんと生きていけるようになるのだ。
飛生アートコミュニティーは、およそ四半世紀の時間をかけて次の世代が新たな活動を形にするに至った。
昨今道都では、「札幌ビエンナーレ」というアート事業が立ち上がっている。その中身についてはここで安易に語れるものではないが、国松希根太さんと話をする中で、この「根回し」のことが思い浮かんだ。
札幌ならではの何ごとかを成し遂げようとすれば、サケ漁を中心としたいかにも札幌らしい擦文期の人々の営み(およそ千年前)からの構想が必要だろうし、殖民都市の成り立ちをまさぐりながら、例えば今田敬一の「北海道美術史」(1970)を21世紀のいまどう読み込み、読み換えていくかも問われるだろう。それが、時を急いて移植される感もある「来るべきアートの祝祭」のための、大切な「根回し」の一部になるにちがいないと思う。