旧函館要塞跡地・砲台など(5件)

■概要・見所
【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】
 函館港の防御を目的に、4年をかけ道外の要塞同様陸軍フランス軍事顧問団指導により構築されました。太平洋戦争終了まで、一般人の立入は厳しく制限されていました。御殿山第一砲台は函館山駐車場からも近く、公園化されているので訪れやすいが、他はかなりの距離で点在するので覚悟が必要。千畳敷砲台には地下壕式の戦闘指揮所がほぼ当時の姿で残されています。
 [建設年]1900(明治33)年[構造]石造・コンクリート・れんが造

【産業遺産/北海道産業考古学会会長・山田隆大】
◆旧函館要塞遺構
(城郭、軍事)北海道には、軍港や軍需工場は少ないが、函館山は全山が日本有数の要塞であった。軍事施設のため戦後資料焼却され、その後も調査が少なく、最近、函館産業遺産研究会の数年の徹底調査で全貌が明らかとなった。1898(明治31)年からフランス技術で4年かかって作られたが旧式化し、1940(昭和15)年津軽要塞へ編入、20年廃棄。現在は頂上近くの薬師山堡塁、御殿山第1砲台、尾根筋の軍道に沿い第2砲台、千畳敷砲台と指揮所(砲は20門あった)、掩蔽壕が12残っている。
旧函館要塞跡地・砲台など(5件)の写真

旧函館要塞跡地・砲台など(5件)の写真

●所在地 函館市函館山
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]一般公開(一部立ち入り禁止)
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室