遺愛学院遺愛女子高等学校本館、旧宣教師館、講堂、謝恩館(旧遺愛学院)

■概要・見所
 遺愛学院は東京以北初の女学校として1882(明治15)年、元町にある現遺愛幼稚園の場所に建設され、1908(同41)年現在地に移転しました。本館は、1階玄関ポーチにトスカナ式オーダー(古代ローマの神殿建築に用いられた様式の一つ)の円柱を設けた、左右対称の建物です。様式的な中央部に対して、他は欄間付の上げ下げ窓と下見板(板を水平に張った外壁)のあっさりした扱いとなっています。また本館と翼部の交差部分には、四半円形のユニークな意匠が見られます。教師館はアメリカ住宅を模して造られ、八角形の尖塔や内部の三連アーチなどが見所です。著名な建築家ヴォーリズ(1880〜1964)が設計した講堂や謝恩館も歴史的な価値が高く、2004(平成16)登録文化財となりました。
 [建設年]1904(明治37)年1月15日[構造]木造2階建
遺愛学院遺愛女子高等学校本館、旧宣教師館、講堂、謝恩館(旧遺愛学院)の写真

遺愛学院遺愛女子高等学校本館、旧宣教師館、講堂、謝恩館(旧遺愛学院)の写真

●所在地 函館市杉並町23-11
●文化財の指定国指定重要文化財(本館、旧宣教師館)
登録有形文化財(講堂、謝恩館)
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]非公開(年1回程度特別公開する場合あり)
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室