北洋銀行滝川支店(旧北海道拓殖銀行滝川支店)

■概要・見所
 地方都市の銀行建築の多くが失われた中で、数少ない貴重な建物といえます。設計者は北海道庁の技師であった臼澤長吉(1879〜1954)で、「鎮ブロック」を採用しています。「鎮ブロック」とは中村鎮(1890〜1933)が考案した、コンクリートブロックを用いた簡易鉄筋コンクリート構造で、1921(大正10)年函館大火後の銀座街火防線の建物にも用いられています。角地に建つこの建物は、道路に面する2面に建つコリント式(古代ギリシャの神殿建築に用いられた3つの様式の一つ)大オーダーの半円柱が印象的。
 [建設年]1929(昭和4)年11月29日[構造]コンクリートブロック造2階建
北洋銀行滝川支店(旧北海道拓殖銀行滝川支店)の写真

●所在地 滝川字大町1
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]銀行として使用中
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室