永専寺山門(旧網走監獄正門)

■概要・見所
 石川県生まれの僧侶永法専は、未開地の布教のため1889(明治22)年網走に赴き、翌年網走刑務所の教誨師を務めた後、「慈恵院」を開設しました。釈放者を引き取り更正に導くためで、彼はこの仕事に一生を捧げました。この門は網走刑務所の現正門が完成した後、1924(大正13)年縁の深い永泉寺に山門として払い下げられました。入母屋瓦葺きの武家屋敷長屋門に、正面中央にくさび形をつけた大アーチや、両脇のドーム屋根を架けた番所など、ユニークな和洋折衷建築といえます。
 [建設年]1912(明治45)年[構造]木造
永専寺山門(旧網走監獄正門)の写真

●所在地 網走市南6条東2丁目
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]一般公開
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室