北海道家庭学校礼拝堂・校舎(旧北海道社名渕家庭礼拝堂)

■概要・見所
 北海道家庭学校は、留岡幸助(1864〜1934)が1899(明治32)年東京巣鴨に創設した「家庭学校」の社名淵分校として1914(大正3)年に開設されました。およそ3万平方メートルの敷地に、大小30棟以上の建物が散在しています。礼拝堂は小高い丘の上に建てられ、ラテン十字形(4本の長さが等しい十字)の平面、大屋根上の小尖塔、木地を露わした内外壁や床・天井など、簡素な意匠です。基礎や袖廊妻面の集合煙突に用いられている軟石の多くは、農場の山林から採取したものです。校舎は田上義也の設計により、1959(昭和34)年に建てられています。L字型の平面に急勾配の切妻屋根を3カ所架け、また正面の車寄せも併せて力強さを見せます。
 [建設年]1919(大正8)年[構造]木造1階建
北海道家庭学校礼拝堂・校舎(旧北海道社名渕家庭礼拝堂)の写真

北海道家庭学校礼拝堂・校舎(旧北海道社名渕家庭礼拝堂)の写真

●所在地 紋別郡遠軽町字留岡34
●営業・開催・見学情報 [公開の状況]教育施設として使用中
●備考 [写真出典]北海道大学建築史意匠学研究室