開拓使三角測量勇払基点

■概要・見所
 勇払中学校の北東隣接地にある一辺17m、高さ0.9mの台形の盛土の中央から、銅鋲を打った30.3cmの正方形の石柱が発見されました。これが開拓使三角測量勇払基点です。
 1873(明治6)年3月、道路や鉄道建設、炭田・鉱山開発などのため北海道地図作成の必要性を痛感した開拓使が、お雇い米国人ジエームス・アール・ワッソンとモルレー・エス・デーに命じ、三角測量法による地図づくりを開始しました。勇払と鵡川間に基線を設定し、両基点に目標台と標石を建て測量に入り、天測も取り入れ、勇払基点を北緯42度37分34秒、東経141度44分46秒、基線、14868.2646mと精測しました。
 その勇払側の基点がこの勇払基点で、現在のところ鵡川基点はまだ見つかっていません。
 北海道における三角測量法による地図作成の原点であり、北海道史上および我国測量史上の貴重な遺跡です。
●所在地〒059-1372 苫小牧市字勇払132-49 勇払ふるさと公園内
●その他問合せ先[名称]苫小牧市教育委員会生涯学習課文化芸術係
[住所]〒053-8722苫小牧市旭町4丁目5-6
[TEL]0144-32-6752
●文化財の指定北海道指定史跡