月形樺戸博物館(旧樺戸集治監庁舎)

■概要・見所
 1881(明治14)年から1919(大正8)年まで北海道の月形にあった樺戸集治監(現在の刑務所)について展示しています。看守や囚人など各テーマごとに展示し、当時の様子を学ぶことができるようになっています。
 全国的にも行刑史をテーマとしている所は珍しく、貴重な資料を収蔵展示しています。

【歴史的建造物/北海道大学建築史意匠学研究室・原朋教】
 1881(明治14)年に北海道最初の集治監(現在の刑務所)として樺戸集治監が置かれました。建設中には東京・小菅監獄から囚人40人が押送され、後に五寸釘を踏み抜きながらも網走刑務所を脱獄した「五寸釘虎吉」もその一人でした。初代典獄(集治監の長)月形潔(1847〜1894)の名前を冠した「月形村」は集治監とともに誕生し発展してきました。建物は1886(明治19)年の焼失後に再建されたもので、1919(大正8)年廃監後、翌年から1972(昭和47)年まで役場庁舎して使用されました。玄関のすり減った石段が、長い歴史を感じさせます。
[建設年]1886(明治19)年11月3日[構造]木造平家
月形樺戸博物館(旧樺戸集治監庁舎)の写真

月形樺戸博物館(旧樺戸集治監庁舎)の写真

●所在地〒061-0592 樺戸郡月形町1219
●連絡・問合せ先 ・TEL:0126-53-2399 / ・FAX:0126-53-2399
●施設の構成「本庁舎」「本館」「農業研修館」の三館で構成され、地下通路と渡り廊下で繋がっている。
◆本庁舎/1886(明治19)年に建てられた当時の事務所で町文化財に指定されている
◆本館
[1階]展示室
[2階]展示室
◆農業研修館
[1階]展示室
[2階]展示室
●展示品・収蔵品・文書類(調査書、辞令書など)
・看守使用品、囚人製作品
・当時を再現したジオラマ、映像
●営業・開催・見学情報 [開館・公開時期]4月1日〜11月30日
[開館・公開日時]9:30〜16:30
[休館日]開館期間中無休
[その他休館時期]12月1日〜翌3月31日
●料金 [一般]300円 [高校・大学生]150円 [小中学生]100円
[割引]10名以上で50円引
●見学の所要時間 約60分
●施設案内ガイド ご希望があれば無料でご案内いたします。
●バリアフリー対応 あり/化粧室、エレベータ
※本館のみ
●公共交通アクセス ・JR札沼線「札幌駅」→(学園都市線・約90分)→「石狩月形駅」下車、徒歩で約3分
・中央バス「岩見沢ターミナル」→(月形線・約45分)→「月形駅前」停留所下車、徒歩で約3分
●駐車場あり/無料(大型10台、一般50台)
●施設から寄せられた
 近隣のアート・
 カルチャー情報
◆はな工房/花のアレンジ体験ができ、宿泊施設もあり(樺戸郡月形町)
●備考 [写真出典]月形町教育委員会