野付半島と打瀬舟
(別海町、標津町)



 
 全長26kmの日本最大の砂嘴(さし)。古くから生活も営まれ、擦文時代の竪穴式住居も多く見られます。江戸時代には国後へ渡る要所として通行屋が設けられ、北方警備のため武士も駐在しました。
 トドワラ、ナラワラの特異な景観や、春と秋に野付湾に浮かぶ打瀬舟の風景が多くの人々をひきつけています。 北海シマエビ漁に用いられる打瀬舟は野付湾の風物詩として知られ、霧にかすむ海原にゆらめく舟影は幻想的です。シマエビの住処であり、餌となる藻を傷つけないために三角帆で風を受ける漁法は江戸時代からあったといわれます。

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