宗谷丘陵の周氷河地形
(稚内市)
宗谷丘陵に見られるなだらかな地形は、約2万年前の最終氷期の間に形成された氷河由来の特徴的なもので、 氷河周辺部での凍結融解の繰り返しによってできたものです。谷が樹枝状に延びる地形は上空からよく観察されます。明治44年 5月に起きた山火事で森林が失われて、その後は多くの笹に覆われていますが、谷沿いにはようやく森林が回復しつつあるのが見られます。
日本最北端のこの丘陵には、国内最大規模を誇る広大な肉牛牧場があり、厳しくも豊かな自然に育まれた健康な黒牛が約3,000頭、放牧されています。