6/22（土）アイヌ文化伝承地「オプㇱヌプリ」と風の谷の響「ウレクレク」観賞ツアーを開催しました

夏至の前後２日間ほど見られるという、アイヌ文化伝承の風景を見にきていただくツアーを開催しました。まず訪れたのは二風谷アイヌ文化博物館。日本の「伝統的工芸品」に今年指定された「二風谷イタ」と「二風谷アットゥシ」を含む二風谷のアイヌ文化を伝える貴重な展示物について、学芸員に教えていただきながら見学しました。

写真は、オヒョウニレの樹皮でつくられる伝統的な織物「アットゥシ」の展示。

次に、隣りの工芸館で、アイヌの伝統的な楽器（口琴）ムックリの製作体験。

二風谷生活館では北海道アイヌ協会平取支部青年部主催の「ウレクレク ～風の谷の響～」を観賞。若者たちのアイヌ伝統音楽と踊りの披露に、一同聴き入りました。踊りの最後は、一般のかたの参加もうながされ、輪の中に入り一緒に踊る参加者も。

二風谷のこれらのチセ（伝統的家屋）では、日中、伝統工芸をつくっている様子を見学することができます。見学時など、チセに入るときに知っておくとよいことなどをガイドが案内。そして、いよいよオプシヌプリの夕日を見る視点場へ移動しました。

途中、ずっと続くシラカバ並木の散策道を通り抜け休憩しながら進みました。

オプシヌプリの稜線の丸いくぼみに、夕日がすっぽりと落ちる光景を見られるのは一年のうち夏至の前後３日間ほどだけです。この数年は天候に恵まれない年が続きました。この日は大きな雲の切れ間に青空。日没の最後の瞬間、このくぼみの部分が晴れることを全員で祈りました。

ツアー参加のみなさまの祈りが届いたのでしょうか。
分厚い雲に覆われていた太陽が、日没の最後の最後に、一瞬晴れました。

参加者みんなのあいだから、大きな歓声が。

美しい景色を見たあとは、びらとり和牛の専門店「くろべこ」さんでお腹を満たしました。

・2013年6/22（土）アイヌ文化伝承地「オプシヌプリ」と風の谷の響「ウレクレク」観賞ツアー：詳しくはこちらをご覧ください