2004~2021 アーカイブ

 さっぽろキャンドルナイトは、『1年中で一番昼が長い夏至の日、夜8時から10時の2時間、みんなで電気を消して、スローな夜を過ごそう。』という1000000人のキャンドルナイトの呼びかけに賛同し、札幌市内で開かれる様々な取り組みを、「広く市民のみなさまにお知らせする」ことで、「世界に誇れる環境文化都市さっぽろ」の実現を目指そうと、2004年にスタートしました。
 運営を担うさっぽろキャンドルナイト実行委員会は、「『世界に誇れる環境の街さっぽろ』の実現を目指し、市民ひとりひとりが地球環境、もしくは自分が今住んでいるまちの環境について意識した暮らし(環境行動)をしていくためのきっかけづくりとしてのイベントの集合体「さっぽろキャンドルナイト」を円滑に実施することを目的として、活動してきました。この間、札幌市では、環境面で先進的な取組が進められ、国のSDGs未来都市に選定されるなど、『世界に誇れる環境の街さっぽろ』となってきていると思います。このような状況から、実行委員会の目的は、一定程度達成されたと考え、解散することといたしました。
 今まで、さっぽろキャンドルナイト実行委員会に、ご協力・ご支援をいただいたみなさまに、心から感謝いたします。本当に、ありがとうございました。これからも、夏至の日に、電気を消してスローな夜を過ごすキャンドルナイトは、いろいろな場所で行われます。静かで豊かな時間が、今後も広がっていくことを願っています。

キャンドルナイト

 キャンドルナイトは、2001年のカナダの「自主停電運動」にヒントを得て始まり、2003年に「1000000人のキャンドルナイト」として全国に広がりました。札幌でもいくつかの団体がキャンドルナイトの取組を行っていました。

さっぽろキャンドルナイト
~個々の点を、ゆるやかにつないで、線や面に。

 個々に行われていたキャンドルナイトの点を緩やかにつないで線や面にして、より多くの方に伝えることで、『世界に誇れる環境文化都市札幌』の実現に寄与しようと、市民団体・事業者・市民・札幌市が恊働する「さっぽろキャンドルナイト実行委員会」が生まれ、2004年から活動を始めました。

 実行委員会は、自らアクションを行うのではなく、一年で最も日が長い夏至前後に、「キャンドルナイトイベントを実施するお店や団体」、「店舗や客席の灯りをいつもより控えめにする、キャンドルを点灯するなどでいつもと違う演出をされるお店」、「消灯やノー残業デーを実施する事業所・団体」、「協賛や広報協力をしてくださる団体・事業所」を募集して、パンフレットやホームページで広報する役割を担っていました。

メインビジュアルは、
手をつなぐ人びと

 メインビジュアルは、2005年に、実行委員会や参加団体が集まって決めました。その頃は、毎年行われるイベントでも、ポスターは年ごとに変わることが多かったので、そうではなくて同じビジュアルをずっと使っていこうという意見が出て、皆の賛同を得ました。
 そして、現在も手をつなぐ人びとのビジュアルを使っています。ポスターを見ると、「今年もこの季節が来たのですね。」という声が聞かれるようになりました。

いろいろな場所で、スローで豊かな時間が流れていました。
キャンドルナイトを通して、いろいろなつながりが生まれる場所が広がっていました。

 キャンドルナイトの主役は、「札幌市内や近郊で開催される一つ一つのイベント・レストランの主催者の方々、そこに参加される方々、自宅でスローな夜を過ごす皆さん」です。
 レストランやカフェの方々が、それぞれの「お店」で、その個性や特色を活かしながら、環境や平和など、さまざまなテーマについて、いらした方々と考えたり、地域の人たちとつながる機会を持っておられるのが、特徴でした。団体の方々も、キャンドルナイトの機会を、それぞれの団体のミッションを遂行する場として活用しておられました。

各年度の取り組みについては、それぞれの報告書・パンフレット・webアーカイブをご覧ください。