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三原市検討会(3)報告

カテゴリー:地区検討会 ¦ 三原市(広島県)

 平成20年2月7日(木)、三原市モデル地区検討会(第3回)を開催しました。その模様をお知らせします。

概要

1.日時:平成20年2月7日(木)14:30から17:00
2.会場:三原市市民福祉会館 401号室
3.出席者:検討委員6名、関係機関、事務局など
4.議題:
(1)第2回地区検討会(H19.12.4)の確認
(2)第2回調査検討委員会(H20.1.25)の報告
(3)健康長寿観光フォーラム(仮称)の開催について
(4)モデル地区調査報告の構成案について
(5)健康長寿観光のあり方と展開方策について
(6)三原市における健康長寿観光の展開方策について

こんなご意見が出ました

健康長寿観光における三原のテーマ

 ・ガイドボランティアをして、このような観光は交流が一番大切であると実感するようになった。体験と交流をテーマにしたツアーが一番よいと思う。
・三原は何を売り出すのか、その目的、テーマをはっきりさせるべき。あれこれ広げすぎるとどこの市町村でも行っている誘客プロモーションの中に埋没してしまう。
・三原には大きな観光地が少なく、ここ数年健康をテーマに進めてきたのだから、三原は「健康」を主要テーマにするのがよいと思う。
・県立広島大学のように保健福祉学部のある大学は全国でも多くないだろうから、三原は「健康」と「佐木島」を主要テーマにするのがよいと思う。

健康長寿観光における三原のターゲット

・「何を売るのか」と同時に、「どのエリアのどの層にターゲットを絞るか(フォーカスオンカスタマー)」の検討も必要だと思う。
・滞在型・交流型の観光ではある程度時間に余裕のある層でなければ、参加したくてもできないという事情がある。学生、シニア層は時間的に余裕があるという点では参加しやすいのではないかと仮定し、その層をターゲットにまずはやってみることが必要ではないか。
・ターゲットの幅を広げすぎると難しいので、時間的・金銭的に余裕があり健康に関心がある層の団塊の世代、アクティブシニアをターゲットにする。
・市場開発のターゲットとしては、県内、中国地方、近畿地方の3つのエリアが、一番誘客できる地域だと思う。広島県の入込み客数は関東からが38万人と非常に大きく伸びていることから、「情報発信を関東へ、そして誘客を関東から中国・四国へ」といった二段重ねで進めると面白いのではないかと思う。
・三原は工業団地を抱えており、年間、会議等の出張で三原に来る人は多い。身近なところのターゲットとして産業や企業も対象とする必要がある。

三原の売り出し方

・タコを活かして、取りあえず何らかの方法で売り出すことが切り口になる。例えば県内、県外から参加してもらい三原でタコ料理コンテストを行うことでも人は集まる。タコをうまく活かすことができれば。
・「人」「地域資源」「人々との交流」をキーワードとし、この切り口からどう進めていくか。
・三原の売り出し方として、「第二のふるさと・田舎暮らし三原」はどうか。例えば、佐木島での1週間の体験プログラムを作り、「1年間に1週間ずつ、50組限定」で『7days in佐木島 田舎暮らし第二のふるさとを佐木島で』のキャッチコピーで行うのも面白いのではないか。
・情報の発信が必要。企業の紙面やWebを利用するなどの手段もある。
・健康を売り物にしたニューツーリズムは全国あちこちで行われている。三原独自のテーマを決め、健康長寿に特化したブランドコンセプトを作っていく必要がある。他の観光資源においても全て健康に係わるようなプログラム作りとするなどの工夫をして、三原にしかないスタイルを作っていくのがよいと思う。
・観光とは必ずしも名所・旧跡があることではなく、一言で言うと「人」である。旅行に行って満足感を得るものは人との触れあい・接し方であり、その満足感が「もう一度来たい」と思わせる。ホスピタリティが観光の中心になるのではないか。
・まず自分達が自分達の住んでいる町を好きになる。住んでいる自分達が好きではないところに人を呼ぶことはできない。好きであればこそ愛着があり、来て欲しいと思い、もてなしをしようという気持ちにつながる。足元から見ていくことによって観光は広がっていく。

さぎしま

・佐木島からは、今年は「健康への島・佐木島」として「元気!!さぎしま愛ランド」構想を発信していきたい。たくさんの人に島に来てもらうことで島民も元気になるという相互作用がある。
・佐木島はいろいろな可能性があると思う。来年度は、どのような層をターゲットにして誰が行っていけるか、継続的に行っていけるのかなど、いくつかの検証も佐木島をモデル地域として実施できればよいと思う。佐木島で、まずやってみることが必要。

泊食分離の取り組みを地産地消で

・何日も一箇所の宿泊施設が食事を担うのは大変である。3泊4日で宿泊施設を3箇所にすれば食事は各1日分ずつとなり宿泊施設側も集中的に健康メニューに取り組める。
・連泊する場合の食事について、泊食分離の取り組みはすでに全国的に行われている。全国各地の事例を参考にして、三原独自の泊食分離の取り組みもできるのではないか。滞在型観光は連泊する人が多いので泊と食を分離し(特に食は健康を考えて)、宿泊施設以外に食事を提供できるところがあればよい。
・滞在型では食事が重要となるが、三原では食生活改善推進協議会が活動している。本当の地産地消を、狭い範囲の団体だけではなくもっと広い範囲の中から動いてもらえる団体に協力を求めていけばよいのでは。昼食だけでも地域の人が地産地消で準備できればよいと思う。

5箇所の連携:三原が「健康休暇村」連合の事務局を

・三原市は「空港」と「JR駅」の交通運輸機関の二枚看板を持っており、この5地域の「健康休暇村」連合の事務局を三原がやる!というくらいの熱意を持って取り組めば面白い。
・5箇所が連携しているのだから、5箇所を回るような連携のしかたや仕組み作りも考えるべき。

今後の取り組み方について

・マーケティング面では、これを旅行商品とすると、一度にたくさんの受け入れはできない、地域の対応が難しい面もあるなどの課題があり、一つの旅行商品として発信し旅行市場で商品になるかどうかは疑問がある。
・旅行商品となると三原だけで観光商品とするのは難しいので、周辺地域と連携して計画作り、ビジョン作りを行い、その中に健康をテーマとした三原独自の商品を入れ込み発信する。
・広報手段では、最近HPなどWebを活用したものがあるが、動画配信としてDVD等を作って実際にプログラムを動画化して発信することも方法の一つ。
・健康というテーマでは、三原は県立広島大学もあることから大学のカリキュラム的な形の健康プログラムを作り、この地域に何回も来ないと卒業できない、消化できないプログラムを作るなど、来た方がリピーターになるようなプログラムを作る必要があるのではないか。
・このような事業についてもある程度将来的なビジネスモデル化を探っていかなければならないが、実際に地域の経済への波及効果がある程度検証できるようなことを行いながらパイロット事業を展開していくシステム、しくみを作っていかなければ、継続的な支援は難しい。

日時: 2008年02月19日 17:13 | トラックバック (0)

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