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上士幌町検討会(1)報告

カテゴリー:上士幌町(北海道) ¦ 地区検討会

 平成19年10月23日(金)、上士幌町モデル地区検討会(第1回)を開催しました。その模様をお知らせします。

概要

1.日時:平成19年10月23日(金)15:00-17:00
2.会場:上士幌町山村開発センター
3.参加者:検討委員4名、関係機関、事務局など
4.議題:
(1)調査全体の趣旨、目的、内容、進め方等について
(2)モデル地区調査の内容、進め方等について
(3)モニターツアーの実施計画について

こんな意見が出ました

モニターツアー・取り組みの「軸」

・どこに上士幌町の特徴を出すかというポリシー、次のステップにつなげられるストーリー性を持たせなければならない。

・モニターツアーには上士幌町のこれまでの取り組みを結集するという意義がある。今まで実施してきた取り組みのエキスを使いながら、今後につながるものにしたい。
・地域で旅行商品を作る際には、一年を通じて打ち出せる明快な軸が必要。そうしないと一過性のものになってしまう。
・健康チェック、食事の勉強も良いが、「生きがいを持って長生きする」ということもある。生涯学習を合わせるということもあるのではないか。
・今回の取り組みは町の人にも応用できる。観光だけではなく地域住民の健康対策・予防にも使えるプログラムを開発すれば、観光を通じた都市と農村の交流の一つのモデルにもなる。
・帯広空港に入った後、病院で採血してメタボ検査できないだろうか。出発地で検査をしてその結果を持ってくるということも考えられる。
・例えば「健康と生涯学習」や「食と健康」というように軸がはっきりしていると「来てください」ではなく「こういう町です。来たい人はどうぞ」と言えるし、世代や季節、メニューにもバリエーションを持たせられる。

価格設定・集客について

・モニターツアーは参加者が殺到するような価格設定にできないか。
・雪原ウォーキングを今後売りにするとしても、最初の人集めが一番大変。それをモニターツアーで宣伝しなければならない。
・集客が難しいのはビラをまくようなやり方をしているから。健康に関心のあるところに絞ってプロモーションすれば集客できるのでは。参加人数や申込の順番で料金に差をつけるという工夫も考えられる。

「冬」「雪」の打ち出し方

上士幌町モデル地区検討会(第1回) ・他市町村と決定的に違うのは、冬の観光というところ。それに上士幌町が培ってきたノウハウである食事療法を加えることで差別化できる。
・ターゲットをスキー愛好者にするのか健康を考える層にするのかでも内容は違ってくる。
・「冬に健康を考える」ということであれば、雪上運動のインストラクターに指導をしてもらうことも考えられる。
・スキーだけに特化すると、過去にスキーをしたことのある人しか乗ってこない恐れがある。また、高校生と60代の人の運動に対する捉え方は違う。雪という大きなくくりの中で選択肢を作る必要がある。
・雪に触れたことがない人なら子供用のそりに乗るだけで感動すると思う。九州などとリンクしてそういう人を呼び込むことができれば。
・イメージが湧くように説明すると、雪のない地域の人は雪原ウォーキングに非常に魅力を感じる。伝え方を工夫する必要がある。

健康長寿のための「食」

・例えば、上士幌町では有名シェフによるオリジナルのメタボ対策メニューをいつでも食べられるようにすれば、人を呼べるのではないか。通年で売ることもできる。
・ビュッフェスタイルであっても、最適な食事の見本を示すことで食事指導をするということも考えられる。そこに日常の食生活に関するチェックを入れればよい。意識改革を与えられれば食に関しては成功である。そうすれば、疾病予防、医療費削減につながるユニークな提案になるのではないか。また、他のツアーでもメニューとして入れることができる。

移住・二地域居住につなげるために

・ツアーでは上士幌町が取り組んでいる移住・二地域居住についてもPRし、意見を聞いてみたい。
・上士幌町のこれからの展開として、長期滞在や二地域居住が出されたが、これを軸とするならば、4日間冬の暮らしを体験できる冬期のモニターツアーは大きな意味があると思う。冬だからこその北海道、冬の暮らしの楽しさが、観光ではなく暮らしとして伝わるようなプログラムができれば、発信力を持つと思うし大きな成果になる。
・一見ではなく、地域と深く付き合っていくのがこれからの観光だというふうに、観光自体の捉え方も変わらなければならない。
・例えば、3泊4日のうち、1泊だけ冬の住宅に住んでもらうということがあってもいい。6?7割の人が北海道の住宅が暖かいということを知らないので。

第三種旅行会社の展開

・過去のツアーでは餅つき、カボチャやジャガイモ料理が参加者に受けた。地産地消にもつながるし良いと思う。
・地域旅行会社が将来のあるべき姿だ。上士幌町で旅行商品を作り、それを大手旅行エージェントで売るような形になると、餅つきのようなことも農家のサイドビジネスとしてできるようになる。
・観光市場はかなり細分化されてきており、マスで売る効果は薄くなってきている。地域に旅行商品を企画・設計・販売できる会社が立ち上がれば、地域に雇用を生むことができるし、付加価値を地域に還元することもできる。また、インターネットなどを通してマーケットへのアクセス能力を持てばお客は確保できる。

まとめ

・健康に良い雪上運動、健康に良い温泉の入り方、健康長寿のための食が上士幌町のツアーのキーワードではないか。

日時: 2007年10月31日 18:33 | トラックバック (0)

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