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長岡市検討会(1)報告

カテゴリー:地区検討会 ¦ 長岡市(新潟県)

 平成19年11月30日(金)、長岡市モデル地区検討会(第1回)を開催しました。その模様をお知らせします。

概要

1.日時:平成19年11月30日(金)15:00-17:00
2.会場:長岡グランドホテル
3.参加者:検討委員4名、関係機関、事務局など
4.議 題:
(1)調査全体の趣旨、目的、内容、進め方について
(2)モデル地区調査の内容、進め方について
(3)モニターツアーの実施計画について
(4)健康長寿社会に資する新しい観光のあり方について
(5)その他

こんなご意見が出ました

長岡市の利点を生かした展開を

・東京から最も近いというアクセスの良さや海も山もあるという自然環境を考えると長岡が一番のモデルケースになりうるのではないか。
・長岡市は山あり谷あり海ありということで、色々な資源に恵まれている。ポイントはそれをどう活かすか。また、首都圏での健康長寿に関するニーズに地域としてどう応えていけるのか。
・以前「にいがた狼煙(のろし)プロジェクト」という取り組みが行なわれたが、地域の住民が熱心に参加し、地域の資源の再確認につながった。今回の取り組みをきっかけにして地域資源の再発見や魅力につなげるという効果も期待できる。
・健康という概念には生きがいも含まれる。そういう意味では、例えば、良寛を始めとする人物の歴史も長岡にはあるので、そうしたものも組み入れたモニターツアーなども提案できるのではないか。
・山のほうで展開できれば、中山間地域の活性化や交流人口の拡大につながり、ひいては新潟全体の観光の活性化につながる可能性がある。

健康長寿観光という概念について

  ・全国でエビデンスを行なうようなツアーができているが、失敗しているところも多いようだ。また、旅というとやはり美味しいものを食べて飲んだり、とある意味あるべき健康の姿とかけ離れたところを求める部分もあるので、そのあたりのさじ加減が難しいと思う。
・ヘルスツーリズムと滞在型の健康長寿観光は切り離して考えていかなければいけないと思う。ヘルスツーリズムというと、すぐ血圧測定といった話になるが、今回の健康長寿観光はそれとは少し違うのではないか。
・ヘルスツーリズムは健康長寿観光のなかに概念として含まれるのだと思う。3泊4日の旅行で急に健康になるわけではない。生活習慣の見直しのきっかけとしては有用と思う。日頃の生活と旅行をうまくつなぐようなプログラムにしていければよい。

モニターツアーを実施するうえでの課題

・以前新潟の食や文化を体験するモニターツアーを実施し、参加者には好評だったが、どうしても地元負担が大きく長続きしなかった。いかに長続きさせるかということが重要だと思う。
・長岡は何で売っていくかというところを考えておく必要がある。例えば、花火「フェニックス」は復旧ということと相まってフェニックスが長岡の顔になっている。長岡の健康長寿型観光といえばこれというものを打ち出したい。
・この時期、既存の行事はあまりない。2月以降だと雪まつりなどがあるが、屋外での行事は大変だと思う。
・この時期、山古志に観光に行くということはとても地元にとっては考えられないこと。交通の問題もある。バスが戻ってこられないという事態も十分考えられる。
・雪が降ったときの用意は必要だと思う。初めから2つのコースを用意しておくという手もあるかもしれない。

長岡の「暮らし」や「冬」が感じられるツアーを

・雪の量にもよるが、あまやち会館からは素晴らしい雪景色が見える。マイナス面も逆に生かしていくようなことも必要ではないか。
・かんじきや歩くスキーを体験してもらうのも良いかもしれない。例えば年配者だけでなく、小中学生にそうしたことも含めて雪というものを体験してもらう。
・1月14日まで県立歴史博物館で「わら」の企画展示が行なわれる。新潟の米の文化として、わらじの作り方などを体験するのも屋内のプログラムにはなるかと思う。
・東京の有名なシェフで引退後長岡に戻った方がいる。地域の食材を生かした料理を作っているが、そうした方の話を聞きつつ、料理を頂くというのはどうか。
・医食同源という考えもある。地元食提供が今回のモニターツアーの時だけでなくずっとつながるようになれば良いと思う。
・山古志に地元の食を考える女性ネットワークがある。そういう方々に声をかけて話をしてもらうようなことも考えられる。
・やはり、冬に来てもらうのであれば長岡の冬を満喫してもらうしかない。例えば、昔ながらの角巻きを羽織って雁木の通りを歩き、途中で甘酒を飲んでもらう等。

まとめ

・山の暮らしや冬の暮らしが都会の人にとっては魅力となる。色々な方の話や体験を通して、長岡の冬の暮らし方や食文化を知ってもらうことがツアーのコンセプトになるのではないか。

日時: 2007年12月06日 14:27 | トラックバック (0)

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