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木島平村検討会(1)報告

カテゴリー:地区検討会 ¦ 木島平村(長野県)

 平成19年12月3日(月)、木島平村モデル地区検討会(第1回)を開催しました。その模様をお知らせします。

概要

1.日時:平成19年12月3日(月)13:00-15:10
2.会場:木島平村役場 2階議員控室
3.参加者:検討委員5名、関係機関、事務局など
4.議 題:
(1)調査全体の趣旨、目的、内容、進め方について
(2)モデル地区調査の内容、進め方について
(3)健康長寿観光のあり方について
(4)モニターツアーの実施計画について
(5)その他

こんなご意見が出ました

木島平村の特徴について

・木島平は、田園地帯であり、ホタルの飛び交う田んぼで作られる米が特色のひとつである。
・安全で安心な農産物の生産と、信頼される産地づくり(木島平ブランド)をコンセプトとした「有機の里づくり」を行っている。
・男性では、沖縄県を抜き、長寿県日本一となった。

観光の現状について

・スキー観光を中心として、また、通年観光について取り組んできたが、近年はスキー人口の減少や温暖化の影響を受け、スキー観光は大きな痛手を受けている。
・観光を中心とした交流事業である「木島平村スーパー観光プラン」を立ち上げ、具体的に進めている。
・観光に少しずつ交流型に移行し、地道ながらも堅実な歩みをしていきたい。
・木島平村自身も本物を理解し、それらを理解してもらえる方々(観光客)に対応できるものにしたい。

木島平村モニターツアープログラムについて

・モニターツアーは、平成20年2月20日から23日までの日程で行う。
・地域にある自然、風土、景観、文化、暮らしなどを活かしたツアーを行い、参加者の健康への気づきにつながるよう、また、リピーターや移住につなげられるような魅力ある内容にしたい。
・自己の健康状態の把握、健康への意識づけを目的として、中島先生に講義・実技を行っていただく。また、住職の講和は、心も豊かさを育むことにつながるのではないか。
・健康のキーワードとなる「食」が重要であり、「有機の里づくり」のコンセプトから低農薬、低化学肥料で栽培された野菜を用いた食事を提供し、説明も行う。
・毎日、朝から晩までプログラムが入っていると辛いのではないだろうか。少しゆっくりできる時間も必要ではないか。
・一般的にいうと、プログラムは隙間なく欲しいと希望する人もいるため、旅程はびっしりと用意しておき、参加は自由としておくのがよい。意外と参加する人が多く好評である。
・最近の旅行スタイルである「選ぶタイプの旅行」にしたほうがよい。
・長寿県の長野県であるという裏づけが出るようなモニターツアーになればよいと思う(例えば、「食」や「冬でも炭焼きをするための作業(運動)」など)。
・男性の寿命が長野県は全国一であることから、長野の食文化を長寿食であると表現し、体験してもらう。可能であれば、それらのカロリーも表せるとよいのではないか。

伝統文化を知るプログラムについて

【和紙づくり】
・選択項目となっているが、木島平の伝統に触れてもらうため、選択使のひとつではなく必修にしたほうがいいのではないか。
【おやき・やしょうまづくり】
・作り、食するには1時間は必要である。時間が無い場合は用意したものを食べることも可能であるが、やはり単に作って食べるということではなく、地元の人たちと交流しながら作ったほうがよいのではないか。
【かんじきづくりとトレッキング】
・かんじきをどの段階から作り始めるか、また、トレッキングはコースによって所要時間が変わるが、両方を行うには90分は必要。かんじきづくりを選択性にした場合、かんじきを作っていない人には貸し出すことはできる。
・かんじきづくりは、単に作るだけで終わらせたくない。当地で昔から使われてきた伝統的なものであるから、そのような話を交えながら行いたい。また、自宅へ持ち帰った後の使い方(壁掛けなどへのアレンジ)についても講習したい。
・冬のトレッキング(動物と親しむことなど)を自然を楽しむひとつの手段として位置づけることで、健康面でのよい結果が出るのではないだろうか。また、自らを生態系の中にある人間と意識できるのではないだろうか。
・動物などを楽しみながら行う冬のトレッキングは、全国的に珍しいのためこのような観光のモデルになるのではないか。
・トレッキングのコースには、ぜひ、木島平の景色を楽しめるようなものにしてほしい 。

温泉を用いたプログラムについて

・温泉療法について、入浴前にしっかりと時間をかけて行ったほうがよい(説明と入浴で2時間は必要である)。
・馬曲(まぐせ)温泉を利用して、温泉による健康効果(湯治、予防医学)をピーアールできないだろうか。全国には温泉地がたくさんあるが、温泉の効果をどのようにピーアールできるか思慮しているところが多いので出来るだけ数字で示したい。また、このような取り組みを行っているところがないため、本調査がそれらの自治体へ対してのモデルとなり得るのではないだろうか。
・馬曲温泉には湯治施設もあるので、実証は難しいかもしれないが、把握できるものがあれば行ってみてはどうだろうか。
・入浴時間に応じた心拍数の変化や、入浴前後で血圧などを測定する。効能・効果を説明した後、入浴してもらい、効果をレポートにまとめる。数値は、個人情報保護を考慮して平均値を公表する。

木島平村モニターツアーの募集について

・ツアーは、一般募集で、50、60、70代の首都圏に住む人をターゲットとして、10以上、20名以内で募集する。
・首都圏および企業へ福利厚生の一環としての働きかけや、村で交流のある市町村へ向けてピーアールする予定である。
・ツアー時期(平日3泊4日)に参加できるところは限られてくる。今後地域づくりに協力してもらえるような団体、専門機関にも声をかけていきたい。

その他

・森林の効果がこのツアーには出ていないが、トレッキングで森を歩いたことを報告書に反映させられないだろうか。
・モデル地区の報告として、モニターツアーの実施状況などについて行う。今回のモニターツアーは、事業の関係上、冬季にならざるを得なかったが、木島平の特徴のなかで森林は大事な財産であるから、当地の森林を活用したこれまでの取り組みなどを用いて、木島平の特色として今後の取り組みとしてアピールすることは問題ない。
・今回のモデル地区の中で木島平ほどのスキー場を持っているところはない(長岡市にもあるが、木島平ほどの規模ではない)ので、全国のひとつのモデルとして、温泉観光、スキー観光についてはぜひ組み入れていただきたい。

日時: 2007年12月19日 15:20 | トラックバック (0)

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