概要

１．日　時：平成19年12月12日（水）14：00-16：00
２．会　場：宮古島市 上野庁舎 2階大会議室
３．参加者：検討委員5名、関係機関、事務局など
４．議　題：
(1)第1回地区検討会の確認について
(2)第1回調査検討委員会について
(3)都市住民向けネットアンケート調査結果について（親委員会）の報告
(4)モニターツアーの実施計画について
(5)その他（第3回検討会の日程について等）

こんな意見が出ました

食と健康について

・宮古で栽培された野菜を中心とした食生活を送ったところ、大変体調が良くなった。食事は健康にとってとても大切だと実感した。
・宮古の健康食については、観光客向けとういより、むしろ地元の人たちが健康を意識して摂らなければならない。性急にはことが運ばないが、そのような取り組みをモデル的に行っていくことは可能ではないか。
・自分の体は自分で守り作るというかつては当たり前であったことが、現在では忘れられ、医者に診てもらえばよいというような他力的な生活が当たり前となっている。沖縄は華やかなものを求めすぎたために、独自の生活スタイルから逸脱してしまい、急激に健康から遠のいた。自分の体を作り直すことから始めていけば、自分たちが健康になるだけでなく、地域の財産として正しい観光メニューともなるのではないだろうか。

ツアーについて

・参加者には、地元の食や地元の人との関わりから健康長寿の「原点」を知ってもらい、それらを通して宮古の健康長寿の生活を学んでもらう。また、少しでも自分の生活に取り入れてもらう。
・ウォーキングのタイミングについては、食前、食後、30分以上経過していればよいが、朝早く起きる習慣の無い人にとって早朝から散歩するのは辛く、反って、健康に良くないのではないだろうか。
・きちんと内容や効果を説明した上で行わなければならない。1度ですぐには健康にはならないので、繰り返し宮古に訪れてもらうようにピーアールし、日常生活でも継続してもらえるものでないとならない。

宮古における観光のこれから

・地域が持つすべての要素により宮古が出来ている。調査研究のテーマである長寿と健康は、宮古の様々なセクションの参画を得てしか作れない。地域に住む人がひとつの方向性を持ち、地域が主体的な力を持てば動いていく。
・今回は健康長寿という特定のテーマで行うが、宮古がこれから着地型商品でそのような大きなベクトルを持つことが、地域づくりの力となる。大学などの専門機関などとの連携をとり、地域が各種専門機関・組織とのつながりを深めて観光消費につなげることが今後の課題である。
・島に入るときには入島憲章など地元が重んじている事柄を学んだ上で遊びにきてもらう。それは地域の文化や環境を守ることにもつながる。

おじぃ、おばぁを前面に出した観光(ガイド)について

・いまの宮古の若い人の生活は健康的な生活ではないので、従来の伝統的な健康長寿生活を体現するおじぃ、おばぁを前面に出した交流を行うことで、宮古の「健康長寿」を実感してもらえる。日常の生活スタイルの違いによって寿命に差が出てくることもわかる。実際にいまも健康長寿に良い伝統的な生活をしている人がいるということが参加者にとって最大の参考になる。
・おばぁが、地元のエピソードを話しながら周遊するツアーガイドをしたり、伝統料理を教えるのがよいのではないか。観光協会と連携して、おじぃ、おばぁに宮古の文化、歴史、食べ物などの専門家になってもらうとよい。
・おじぃ、おばぁが外で活動できる機会が増えれば、家に引きこもるのを防止できる。急速に高齢化が進んでいる宮古島でこのような仕組みを継続的に作ることができれば、全国的なモデルにもなるのではないか。

その他

・「健康長寿」を目的とするならば、免疫力は切り離せない。全国のモニターツアーにおいて、地域ごとに免疫力(採血、アンケートなどで基本的なことがわかる)を測り比べるのもよいのではないだろうか。
・暖かい時期は寒いところへ行くなど宮古島だけに取り込もうとせずに、各地を巡りながら健康長寿になるというような全国的な視野で健康長寿のためのプログラムを組むことが大切であり、他地域との連携も図るべきである。
・「聴覚障がい者の会」は、聴覚に障がいを持つ人にガイドとしての訓練をしてもらい、聴覚障がい者同士で観光名所を巡る。障がい者の方々のアイディンティティも高まる。バリアフリー観光として最高の取り組みではないだろうか。