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木島平村検討会(2)報告

カテゴリー:地区検討会 ¦ 木島平村(長野県)

 平成20年2月1日(金)、木島平村モデル地区検討会(第2回)を開催しました。その模様をお知らせします。

概要

1.日時:平成20年2月1日(金)13:00?14:40
2.会場:木島平村役場 2F 会議室
3.参加者:検討委員3名、関係機関、事務局など
4.議 題:
(1)第1回地区検討会の議事内容の確認
(2)モニターツアーの実施計画について
(3)健康長寿観光のあり方と展開方策について
(4)モデル地区調査報告の構成案について
(5)健康長寿観光フォーラムの開催について
(5)アンケート調査結果について

こんなご意見が出ました

モニターツアーについて

・実施は平日であるから参加者の属性が限られてしまうが、モニターは参加人数にこだわらず、積極的な意見をもらうことが重要である。
・現在のモニターツアーでは、まだ既存の木島平の観光メニューをただ並べただけの感もある。木島平村では、下高井農林高校が開発したヤーコン料理、アイスクリームや、小学生が開発した木島平拉麺がある。せっかくそうした地元ならではの食もあるのに全然活用できていない。そうしたところとのタイアップも今後、必要である。

木島平村観光の方策について

1  木島平村の役割と今後

・木島平は、都市住民のアンケートで判明した健康長寿観光に関するニーズである食(主に、米・野菜)、温泉、ウォーキング、自然体験などの資源をすべて網羅しているので、健康を意識してこれらを活かした観光を考えるとよいと思う。
・これからは、見る観光から、動く観光(作る+食べる)へ移行し、手足を使うように促すとよいのではないだろうか。
・長野県で行った観光地アンケート調査では、自然の満足度は高いが、食事に対する満足が低いという結果が出た。地域の食材を工夫して出す努力、おもてなしの心がないということが言える。。
・木島平村自身も本物を理解し、それらを理解してもらえる方々(観光客)に対応できるものにしたい。
・関係者や住民、全県を上げておもてなしの心を養うような取り組みしていくことが必要。素材だけをそのまま提供し、安心していたが、そのような状況を地元の人たちも再度考えなおすことが必要。
・「健康」という概念も曖昧だが、世界的な定義によれば、「健康」とは、身体の故障がないことではなく、「状態」のことを示し、その人の生き方や生き様も含めたものである。木島平村としての「健康」を示すとよいのではないだろうか。例えば木島平を不健康になった都市住民の心を癒す場所にするという考え方である。


2  ATA(旅行のコンシェルジュ機能)について

・木島平では、温泉を強くPRし、スーパー観光プランも交えながらATA(Area-Tourism-Agency)に取り組むとともに、「健康プログラム」や「健康チェック」の提供するため、保健・医療機関と連携するとよいのではないだろうか。
・村では、第三セクターの再構築しているため、今回の構想を含めて検討している。
・長期滞在を推奨する場合、滞在中に村での過ごし方について相談できるところがあるとよい。相談窓口は一本化したほうがよい。
・地域の方々が地元の活動に参加し、まず自分たちが健康になるような生活を送る。その上で観光客にも活動に参加してもらい、そこで交流を深めながら健康にもなってもらうような仕組みができればよい。
・健康長寿観光をテーマとしたコンシェルジュの仕組みづくりには、人材育成が課題となる。


3  地元住民との交流

・埼玉県から移住して来た長谷川茂氏の家には、毎年、東京から百人前後の人が訪れる。そのように何らかの縁があれば他地域からの客も訪れやすいが、そうでなければ地域の人と交流するのは難しい。普通の客でも、交流をしたり、地域の本当の魅力に触れることができるような仕組みが必要である。
・高齢者は生きる目標がなくなると途端に元気がなくなると言われているが、木島平の高齢者は互いに繋がりや役割がしっかりとあるため活き活きとしている。
・健康には、自分の役割(家族、地域等での)が不可欠である。地域側も観光客を迎えることで自分の役割が生まれる。
・そのような地域でなければ、交流も生まれない。不登校率1位の横須賀市では地方との交流を求める動きが出るなど、結節的人間関係がある地域に対してニーズも生まれている。
・健康休暇構想は、心の問題を抱えている小中学生などに木島平で過ごしてもらい、地元の人たちと交流をし、癒して帰ってもらう。人との交流が観光に結びつく。


4  保健・医療機関等との連携

・保健、医療機関ともに連携をし、地元にも医療保険制度とつなげる仕組みづくりをしなければならないだろう。観光協会、第三セクターとも連携が必要である。
・そのような組織づくりは個人では難しいため、株式会社化して行うこともひとつの方法である。
・基本的に病気の方が観光に訪れるわけではないが、万一、病気を患っている方でもケアができるように医療機関と連携することは重要である。ただし、健康と医療は別のものであり、木島平は「健康」をPRしていきたいので、そのような医療機関との連携については、あまり表面に出して売りにはしないほうがよいのではないか。

その他

・本調査検討会に、モニターツアーの宿泊先の関係者が出席できなかったのは残念である。今後の木島平の健康長寿観光のあり方を考える上で宿泊施設も重要である。
・木島平が本調査の健康長寿観光5地区の先進となるよう、観光のあり方を村をあげて取り組まなければならない。

日時: 2008年02月07日 13:45 | トラックバック (0)

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