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全体検討委員会(2)報告

カテゴリー:検討委員会

 平成20年1月25日(金)、第2回目の調査検討委員会(全体会)を開催しました。その模様をお知らせします。

概要

1.日時:平成20年1月25日(金)14:00-16:00
2.場所:北海道上士幌町 糠平温泉文化ホール第1研修室
3.参加者:各地区検討会座長など検討委員9名、関係機関・自治体など
4.議 題:
(1) 確認・協議事項
 ●第1回調査検討委員会の議事概要の確認
 ●調査全体の進捗状況とスケジュールの確認
 ●第3回調査検討委員会及びフォーラムの開催案について
(2) 報告事項
 ●モデル地区調査報告の構成案について
(3) 討議事項
 ●健康長寿観光のあり方と展開方策について

同時期に行われた上士幌町モニターツアーでの雪原ウォーキングの様子

委員から出された意見

健康休暇・健康休暇村構想

・事務局から「健康休暇」という新たな取り組みが提案された。年次有給休暇の消化率は50%以下にとどまっているが、これを上げるために、この「健康休暇」をくっつけてはどうか、そうすれば企業、本人も周りに気兼ねなく休暇が取れるようになるのではないか。
・事務局からは「健康休暇村」構想も提案されたが、それをつくるためには具体的に何が必要なのか、どうやって課題を解消していくのかを考えていかなければならない。 

年齢別の取り組み・交流が必要

・「健康長寿観光」は年齢層ごとに対応が違う。高齢者は結構元気なのでスキームだけ作ってやればよい。むしろ、子どもや若者についてしっかりとやらなければならないのではないか。
・高齢者に、孫とは関係なく自分たちだけで楽しもうという動きが出てきているため、孫の世代が置いていかれるのではないかと心配している。だから、交流という意味では、地域間交流も必要だが、高齢者が孫に閻魔様やお天道様のことを教えるような世代間の交流も必要だと思う。昔は親ではなく祖父母が子どもたちを育ててきたということがあった。
・交流ということでは、訪れた人がおもてなしを受けるということではなくて、訪れた人が口伝をしたり、知恵を若い人に教えるということもあっても良い。
・長期滞在型観光が可能なのはほとんど高齢者である。その高齢者に「健康休暇を取ろう」というのはおかしいのではないか。
(写真は同時期に行われた上士幌町モニターツアーの講義風景)

就労者に対する取り組み

 ・働いている人が健康長寿観光に乗るためにはどうすればよいのか。そのための仕掛けができないだろうか。
・会社がお金を出して、例えばメタボ対策のために社員を地域に行かせる。会社側はメタボ対策をしたことにより事業税率が下がり、社員の側も医療費控除を受けられる。そういうことができないだろうか。

健康長寿観光の方向性

・子供も大人も体内環境が破壊されてきているから、体内環境の健全化を謳わなければならない。そのために観光をツールとして用いる。そして、体内環境の健全化と同時に、地域の文化や交流で、精神的にも楽しめるものにする。それが新しい健康観光の方向性だと考える。
・観光でどう人は健康になるのか。そのメカニズム、健康へのインパクトを明確にする必要がある。

日常生活へのフィードバック

・また、健康長寿観光で学んだことを日常生活でも活かしてもらうためにはどういう方策が必要なのかも考えなければいけないのではないか。
・今後、仮想現実と観光はいずれどこかでつながってくるのではないか。現にゲームで自分の分身(アバター)を作り、仮想現実で遊ぶということもある。

健康長寿文化の構築

・日本では古くから、特に農村部で、湯治という文化がある。特に日本では温泉地=観光地という面が非常に強い。
・「健康文化都市宣言」をしている地域は日本全国にたくさんあるが、それがどういうものかよく分からない。このように「健康文化」というようなものが定着していないと感じるが、それを構築しない限り、目先の話に終始してしまう。
・また、社会全体として「健康文化」をどうするべきかが発信されていないと感じる。

継続性・市場性

・取り組みに持続性を持たせるためには、経済性、受け入れ側の体制が必要だが、そのためにATA(Area Tourism Agency、第三種旅行業者、地域観光会社)やコンシェルジュが必要である。
・「健康」はかなりパブリックな分野であるが、それをすべてマーケットにゆだね淘汰させて良いのかということもある。

日時: 2008年02月14日 22:21 | トラックバック (0)

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